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役割

こんにちは。2回生漕手の清水菜月です。

最近、部のことについて考える時間が増えたので、少しだけ自分の考えをこのブログに書きたいと思います。

みなさんは自分にとっての部内の“役割”について考えたことありますか。

ここからは、私が思う様々な立場の「役割」について話したいと思います。

練習をしていると、誰しも課題が出てくると思います。特にクルーでの練習は、人によって考え方や感じ方が違うため、衝突が起こりやすい場面もあります。でも私は、ボート競技って、その課題を「このクルーだから無理」「相性が悪いからしょうがない」と投げ出すのではなく、「どうすれば艇が速く進むのか」を、ひたすら考え続けるスポーツだと思っています。

もちろん、エルゴ値が高い人や経験豊富な人と同じクルーになれば、それなりに艇も進みます。でも私はそれ以上に、「せっかく大学からボートをやってみたい!」と思って入ってきてくれた仲間に、艇に乗る楽しさや、艇が思い通りに進む時の快感を“経験者が伝える”ことが大切だと思っています。

特に、スポーツ推薦で入ってきた人たちは、多くの勝利や経験を通して「ボート競技の楽しさ」を誰よりも知っているはずです。(私はそこまで実績はありませんが…笑)

だからこそ、うまくいかないことがあったり、「なんで自分が?」と思う瞬間があっても、経験の差に関係なく、同じ部員として仲間と向き合い続けること。それが、経験者の役割だと思います。


一方、大学からボートを始めた今の2・3・4回生の先輩方には、また違った大切な役割があると思います。それは、「この部でどうボート競技を続けていくか」「どう勝ちに繋げていくか」を、自分たちの経験をもとに考え、後輩に示していくこと。1〜3年間積み重ねてきた日々があるからこそ、部全体の雰囲気や流れをつくる、いわば部の土台となる存在だと思っています。

下の代は、自然と上の代の背中を見て育ちます。だからこそ、競技面だけでなく精神面でも引っ張っていく、それが上回生の役割だと思います。


また、マネージャーの方々にも選手には担えない役割があります。それは「選手にない視点からチームを支える」こと。選手はどうしても「自分が速くなること」「クルーがうまくいくこと」に集中しがちです。しかし、マネージャーは、もう少し俯瞰的にチーム全体を見渡せる立場にあります。メンバーの雰囲気や関係性に変化がないか、誰かが無理していないか。こうした「空気の変化」や「小さな異変」に気づけるのが、マネージャーという立場だと思います。これは、漕手にはできない・見えないことです。またマネージャーは、チームの空気を変えることができる存在でもあると思います。ボート競技は、エルゴやレースなど数字で明確に評価される厳しい世界。

だからこそ、選手が苦しいとき、迷っているとき、“頑張ってるのを見てくれてる存在”がいるということが救いになることもあります。

そっと声をかけてくれたり、ただそばで見守ってくれたり、ちょっとした笑顔や一言で、空気がやわらぎ、選手の心がふっと軽くなる。そんな“些細だけど確かな支え”が、選手にとってどれだけ心強いか。

選手が全力で競技に打ち込むために、見えないところでチームを整え、支え、寄り添う。

それが、マネージャーの役割だと思います。

※私はマネージャーではないですが、日々の活動の中で感じていることを、ひとりの部員として書かせてもらいました。


これを機に、それぞれが自分にとっての「役割」とは何かを考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。


もうひとつ、「自信を持つこと」について話させてください。

スポーツをする上で、自信を持つことはすごく大切です。でも、それと同時に、「自信を持つこと」と「調子に乗ること」は紙一重だとも感じています。

実績というのは、本来「自分がどこまでやってこれたか」を確認するものであって、誰かを見下すための材料ではありません。

実績は、満足するための“勲章”じゃなくて、次を目指す自分の“原動力”になるべきものだと私は思います。

特にボート競技は、エルゴなどの数値で自分の立ち位置がはっきりしてしまう競技です。だからこそ、どんな立場であっても、周りへの「感謝」と「謙虚さ」を忘れずに持つことが、本当に大切だと思っています。

普段、ありがとうと仲間に感謝を伝えていますか?

その一言が、チームの空気を変え、勝利に繋がるかもしれません。


偉そうなことを書いてますが、私自身まだまだ出来てないことだらけです。でもこうして言葉にすることで、自分を振り返る時間にもなりました。

これからもっと成長していけるように、日々頑張っていきたいと思います。


最後に。

私は今、腰痛のため練習に参加できていません。

いつも通り、乗艇・エルゴ・ウエイトに励むみなさんの姿が、とても羨ましく感じています。

みなさんには今、自分にできていることを「当たり前」だと思わず、日々のケアを大切にしながら、後悔のないよう全力で取り組んでほしいと思います。

私も早く腰を治してみなさんと同じ練習に参加できるよう頑張ります。


そして、今年この部に新しく加わってくれた1年生のみなさんへ。

ボートは、決して楽な競技ではありません。

でもだからこそ、「自分たちで進んでいく」という感覚は、何ものにも代えがたい価値があります。

迷うこともあるかもしれませんが、みなさんには一緒に頑張る仲間がたくさんいます。

ぜひ、一緒にこの部を盛り上げていきましょう!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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