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「大学生で部活をするという選択」

お疲れ様です。3回生漕手の戸井田黎です。

漕艇部での生活も半分以上が過ぎた今、高校生から今までを振り返ってみようと思います。


高校時代の私はめんどくさいことやしんどいことが嫌いで勉強も運動も本気でする気がなかった。高校では部活に入っていなかったためそのことによる劣等感と塾に好きな人がいたことを理由にほぼ毎日塾に通った。徐々に成績が上がり、大嫌いだった勉強を少しだけ克服できた。

推薦をもらってから卒業までの半年間は勉強から解放されたが、友人と遊んでばかりで勉強をせず苦しいことが全くない毎日だったのでそれはそれで遊べる喜びが減って、つまらないのだと知った。しんどいことがあるからこそ、遊んだ時に楽しめるのだと気づいた。だから大学生になったら、なにか熱中できることに取り組もうと決めていた。

そうして出会ったのがボート。あれだけ逃げてきた運動を中学生振りにすることになるなんて思わなかった。

1年生の頃は久しぶりの運動が新鮮だった。早起きに苦しんだが初めての2000mのレースでメダルをもらうことができた。

2年生は早起きに慣れて少し楽になった。このままボートを楽しめると思った。

甘かった。次はエルゴが回らなくなった。

1つの壁を乗り越えてもすぐに次の壁がやってくるボート生活。

しんどいが、なんだかんだそれ以上に楽しい。

あっという間に3年生の夏休みが来た。


この部活に入ったことはほぼ正解だと思う。理由は日々自分の成長を感じることができるからである。先日の三重合宿では苦手なシングルで1日30km漕ぐことができた。2年前の三重合宿では14km漕ぐのが精一杯だったので30km漕ぐことができた時は達成感でいっぱいだった。

とはいえ距離を漕ぐことに必死になってしまい、あまりフォームを意識することはできなかった。量と質を求めるのは本当に難しい。


次に部活に入ることのマイナス面について。

入部が完全に正解だといえない理由として、休みが合わず友人と疎遠になること、身内と過ごす時間が減ることなどがある。

「部活が忙しそうだかられいちゃんに予定合わせるよ」と言われることが多く、友人に気を遣わせてしまうことが増えた。オフが少なくて親戚に会う時間が減った。そういった面ではこの選択が不正解だったのかもしれないと感じることもある。


ボートを始めてから様々な経験をすることができた。沈練、一番苦手な種目であるシングルのレース、慣れないスイープを漕いだ立教合宿、2000TTの苦しみを知ったことなど、毎年新しい経験をさせてもらっている。


もうすぐ最後の1年間が始まる。

残りの1年間も私らしく素直に貪欲に頑張っていこうと思う。


長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。

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